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・・・花に想いをのせて・・・

さくらトンネル*

もう少し、桜です。

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・・・八重桜をくぐって・・・


新たな一歩を 踏み出そう。




 
儚さのある、
ソメイヨシノや枝垂れ桜が散ってしまった後、
一呼吸おいて、
春の光を集めるように咲く、
八重桜がすき。

そう言えば、イギリスでも、
八重桜のような桜を見た。
あれは、なんという桜だったのだろう。

花の色や形は八重桜に似ているけれど、
もっと、”樹形”自体も、
「ぼってり」とした桜・・・。

「あぁ、桜!」と喜んで見上げたものだけれど、
いつまでも”散らない”桜。

わたしの感覚の中では、
2ヶ月も3ヶ月も咲いていた。
そう感じていただけで、
実際は1ヶ月位だったのかなぁ。

いずれにしても、ソメイヨシノなんかと比べると、
「永遠」と思うほどの長さの、
”散らない桜”。

そのうち、その存在も忘れてしまい、
気がついたら終わっていた。
”桜”であって、”桜”ではない、
全く別の”桜”。
今頃も、彼の地で咲いているんだろうな。


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日本に帰った後に、
「イギリスの母」が描いて送ってくれた水彩画です。

母の母が、実際に住んでいたコッテージで、
わたしも何度も一緒に訪れた思い出の場所です。

家の中は、床が傾いているのですが、
皆、何事もないかのように自然に受け入れていて。
夕方になっても、夜になっても、
ティーカップを手に、
わずかな照明の中で静かに語り合っていました。

イギリスの母の絵は、私の自宅でも沢山飾っているのですが、
この絵だけが、地震で被害にあいました。

この写真の時と違って、左側にもカフェオレボウルなどを
置いていたのですが、
手前にある全てをすり抜け、
この水彩画だけが、床に落ちました。
一体、どうやってこの絵だけが動いたのでしょう。

床に落ちて、額のガラスは割れてしまいましたが、
絵は無事でした。
今は、ガラスがないまま、
光の当たらない場所に置いています。




by juno-7 | 2011-04-27 19:49 | 花ひらく